23話：サンタはおる ページ24
侑と治が何やら楽しそうに部室でコソコソしているのを、尾白は胡散臭そうに見ており、角名は関わらないよう気配を消すかのように無視していた
｢ええか、黒崎さんに……｣
｢分かっとるわ。何度も言うなや｣
侑の声に治はウザそうに返す
2人の手元は2人の陰に隠れて見えておらず、尾白は美南になにかしようとする双子にため息をついた
｢お前らな、先輩を困らせるのも大概にしいや｣
｢アランくん！これはな、別に困るようなことやないねん｣
｢せやで。今日が何の日か忘れたわけではないやろ｣
侑と治が手元を隠すように尾白の前に立った
｢今日はクリスマスやな？それがどうしたん？｣
尾白の言葉に双子は愕然とする
｢どうしたん？やと……｣
侑が呆然と言った
｢ええか、黒崎さんはな、未だにサンタさんを信じとるんや！！｣
治が拳を握って決意した顔で言った
尾白と角名は予想もしてなかった言葉にポカンとする
｢やから、黒崎さんの部室のロッカー前にこっそり置くんや！｣
｢女子更衣室は入ったら変態扱いだぞ｣
侑の言葉に角名が引いたように言った
｢せやから、黒崎さんが来る前に行くんやないかい！｣
侑が角名を睨みつけながら言った
｢ハッ！もうすぐ来てまう時間や！｣
｢行くで、サム！｣
｢分かっとるわ、ツム！｣
そう言って勢いよく部室を出ていく双子を2人は呆れたように見送った
｢多分、あいつら死んだな｣
角名はそう呟いた
部室から出て、隣のバレー部専用女子更衣室を見つめる
ここは元々男バレの部室だったが、マネージャーが数人いた時代に部室がないと抗議が上がって、今ではマネージャー専用になっていた
｢ええか？｣
｢ええぞ｣
侑の問いかけに治が頷き、2人して扉を開いた
その中には着替えようとしていた美南と北がいた
『お』
｢｢あ｣｣
美南が驚いたように双子を見て、双子も驚いたように美南と北を見た
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あまね(プロフ) - 完結おめでとうございました！久しぶりに見てめちゃキュンさせてもらいました！ありがとう御座います！ (11月18日 0時) (
レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
あい - Eカップは大して珍しくないですよ。 (2023年1月4日 9時) (レス) @page10 id: ab06a6fc10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サンマ | 作成日時：2021年11月21日 18時
