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2話 ページ3

「美南、美南、起きいや」


トントンと体を叩かれるのを感じて、美南は目を開いた


そこには北がいつも通り呆れた顔で美南を起こしている姿があった


「女の子なんやからもう男に起こしてもらうのはやめえ」


北はその表情のままに言う


『なんや、信介。いつの間にそないにケチくさくなったん?』


美南は体を起こして目を擦りながら朧気な頭で言った


「ケチやない。まともな意見やろ」


北はそう言うと、ため息をついて部屋を出ていった


「早よしいや」


『分かっとるー』


美南は渋々ベッドから抜けて、制服に着替え始めた


今日から美南と北は2年に上がる


先輩になる自覚はまだない


『信介ー、私の靴下片っぽ消えたー』


「リビングのソファに置いてあんで」


美南はリビングのソファに置いてあった片方だけの靴下を履く


「いつも言うとるけど、ちゃんと服くらいなおし」


『分かっとる、分かっとる』


北は美南の全くわかってない返事にため息をついた


『なぁ、信介』


「なんや?」


『いつもありがとぉな?』


美南は微笑んで言った


北も微笑み返す


結局のところ美南に1番甘いのは北なのだ





『後輩どんなんかな?イケメンやったらギャラリー来てまうな』


「せやなぁ。俺はちゃんとしてんのなら、どんな後輩でもええわ」


『信介は夢がないなー。可愛い後輩がマネージャーしたいです。なんて言ってきたらどないすんの?』


「そん時は性格で決めるんや。いくらべっぴんでも、ちゃんとやらんやつはあかんのやで」


北はそう言って校門をぬけた


北はいつもちゃんとやるが、美南はいつも手を抜けるところは抜いてしまう性格で、それを知ってる人達からはなんで一緒にいるのか不思議がられる


美南もなんでこんな優等生と一緒にいるのか未だに不思議に思う時があった



ただ、天秤に乗せた時、バランスが良かったのだろう



だから一緒にいる




それに、幼い頃からの知り合いってところが大きな要因だ



高校時代に会ったとしたら美南は北とここまで仲良くすることは無かっただろうから

3話→←1話:ミスター・隙なし



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あまね(プロフ) - 完結おめでとうございました!久しぶりに見てめちゃキュンさせてもらいました!ありがとう御座います! (11月18日 0時) (レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
あい - Eカップは大して珍しくないですよ。 (2023年1月4日 9時) (レス) @page10 id: ab06a6fc10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サンマ | 作成日時:2021年11月21日 18時

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