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11話:合宿 ページ12

稲荷崎の男バレにも強化合宿や合同練習がある


そして今回はGWを使った強化合宿だ


「黒崎さんと1つ屋根の下やね」


侑はふざけたように照れたフリをした


『あほか。お前のような人格破綻者と何か起こることはないわ』


「酷すぎひん?!」


「お前ら静かにせえ」


北の注意になぜ私まで、と美南は侑から離れた


合宿所は稲荷崎の専用で、他の部活も使う時があるので中々広い


「今回はサッカー部も使うとる。ちゃんとせえや」


「はい!」


侑と治には無理そうやけどな


美南は北の注意事項を聞きながらそんなことを思った


「そや、美南」


北に呼ばれて、美南は不思議に思いながらも北の元へ向かった


「風呂は好きな時間に入っていいが、サッカー部の奴らとかぶる時間はダメやで」


北はそう言いながら予定表の風呂の時間を指した


「ええね?」


『ええけど、なんで?私、やる気が出ないと入らんから早めに入った方がええんちゃう?風呂が使えなくなる時間ギリギリにやる気出たら入れんやろ』


「ダメや。しっかりやる気出せ。これだけは譲られへん」


北のいつもより強情な態度に美南は仕方なしに頷いて、去年や一昨年のことを思い出しながら自室へ向かおうとした


『あ、そうか』


思い出した美南が声を上げて、北を振り返る


『信介、ありがとぉな?』


去年と一昨年のどちらもどっかしらの部活と日程がぶつかり、そのせいで美南の風呂時間を狙って覗きをしようとする男がいたのだ


もちろん教師にバレたり、バレー部の主将にバレたり、北にバレたりしたせいで彼らは部活を辞めさせられる羽目になっていた


『忘れとったわ。注目されるんはいつものことやったし、私は本当に覗こうとした場面を見たわけやなかったから』


美南の言葉に北はホッとしたように笑った


「あんまりそういうんは忘れんなや。自衛のためやで」


『でも、信介が覚えといてくれるやろ?』


美南はそう言って笑うと、今度こそ自室へ向かった

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あまね(プロフ) - 完結おめでとうございました!久しぶりに見てめちゃキュンさせてもらいました!ありがとう御座います! (11月18日 0時) (レス) @page39 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
あい - Eカップは大して珍しくないですよ。 (2023年1月4日 9時) (レス) @page10 id: ab06a6fc10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サンマ | 作成日時:2021年11月21日 18時

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