東リベ “桃太郎”の犬塚【佐野万次郎】4th

133話 ページ13

エマside


あれから、ケンちゃん達にもAが亡くなったことを連絡した。

何で死んだのか、誰にやられたのかと色々聞かれるが、私も詳しく知らないと伝えるしかできなかった。

そして、マイキーは居間でぼーっとしていた。

死んだような眼をして、ただただ絶望しているような表情だった。

マイキーと一緒に居間で過ごし、テレビをつけたままにしているとニュースが入った。

ニュースでは、中学3年生女子が病院で刺され、そのまま亡くなったと流れていたが、Aのことだと分かった。

そこで私は初めて知った。


Aは母親に殺されたんだ。


・


・


次の日、桃野から電話があった。

昨日の看護師さんから連絡があり、お昼にAが火葬されるから、お昼までに火葬場に来てほしいという内容だった。

私はマイキーにこのことを伝えると、急いで準備をし始めたため、私も出かける準備をした。

そして、マイキーのバイクの後ろに乗り、Aのいる火葬場へと向かった。

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