55話 ページ6
A視点
「ありがとう、提案してくれて」
食べ物を頼み終わり、出来上がった食事を其々持って机に置き、椅子に座って食べていたら突然そう言われた
「先に誘ってきたのは貴方じゃないですか」
「そーなんだけどさァ……
彼女、昨日から配属になったんだけどやたらと引っ付いてきて困ってたんだよ。
仕事しろって言うし、昼飯には付いてくるし、何をするにしても付いてこようとして正直しつこかったんだよなァ」
クザンさんは頭を抱えながらハァとため息を吐いていた
「アタシは毎日貴方に仕事しろとは思ってます」
「あらら、手厳しいコメントじゃないの」
いやいや、コレ普通の考えだからね？
仕事をしないクザンさんの方が可笑しいんですよ
「そもそも、貴方のサボり癖から見てセンゴクさんが秘書を付けたんじゃないんですか？
コレを気にサボり癖を治したらどうですか？」
アタシは頼んだカルボナーラを食べながら言えばクザンさんは苦い表情をしていた
「息抜きって大事よ？」
「貴方の場合息抜きの度を超えてるんですよ」
「この後はどうすんの？」
「書類整理をします。
秘書が居るのなら貴方が執務室に居るでしょうから態々探しに行く手間が省けてアタシは正直嬉しいです」
「嬉しいって……」
ため息を吐かれたがアタシは何食わぬ顔で食べ進めた
「あ！A中将！！
こんな所に居らしたんですね！！
クザン大将もお疲れ様です！！」
食べていたら見覚えのあるピンク色の髪か此方に向かって敬礼しながら勢いよく挨拶をしてきたのはコビーだった
前にガープさんに頼まれてコビーとヘルメッポの訓練を何度か見た事がある為面識はある
「おー」
「アタシになんか用？」
「はい！
ガープ中将が探しておりまして……」
は？ガープさんが……？
「何故？」
「さァ？本部に着いてからA中将は何処だと言いながら探していたので詳しい要件とかは……」
ガープさんに対してアタシは何もやらかしてない筈……
え、なんで探されてるの？
「……行きたくないって言ったらどうなると思います？」
「え？そりゃ、相手はあの人でしょ？
行っといた方が命はあるとおれは思うけど……」
「……ですよね」
クザンさんに質問して想像通りの返事が来たので軽く落胆しながらも急いで食べた
クザンさんが食べるのを少し急かしてクザンさんを執務室へ送り届けた後、コビーに案内されガープさんの元に着いた
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