75話 ページ26
A視点
「ふざけるなよ……！！」
「どっちがふざけてんの？
言葉で勝てないから暴力に走るとかまるで海賊と一緒。
海賊みたいな奴は海兵にいらない」
机を綺麗に拭き終わった物を新兵に渡して男の元に近づいたらハートはアタシの後ろに立った
アタシは身長が高い男の頬わ思いっきり片手で掴み顔を近づけさせた
「で？なんでアンタが此処に居るの？
弱い奴が海兵で大佐とか笑わせないでくれる？
弱い奴に守られて市民が安心する訳ないでしょ？
しかも、上手くいかなければ暴力に走るとかそんな奴に一体誰が守られたい訳？
海兵舐めてんじゃないわよ」
「ふ、ふざけるな！！」
男は叫びながらアタシの手を振り解き距離を取ったが間髪入れずに男に近寄り後ろへ思いっきり押し倒して男の上に乗っかった
「だから、どっちがふざけてんのかって聞いてんでしょ？
実力が無いくせに威張るなよ」
アタシを退かそうと男が振り翳したきた腕に思いっきり足で押さえたら男は呻き声をあげた
「まっ、発言力を得たいのならアタシより強くなりなよ。
アタシより弱い癖にアタシに指図しないでくんない？
三下が」
それだけ言いアタシは男から退き新しいシチューを受け取り席に座って食べ始めたらこの騒ぎを誰かが言ったのかボルサリーノさんの姿があった
「騒ぎがあるって聞いたけど、どうしたんだィ〜？」
「ぼ、ボルサリーノさん！！
この女がおれに……！！」
「弱い奴に弱いと言って何が悪いんですか？
弱い癖に威張って意見を言う。
挙句にはアタシに向かって殴ってきた。
どっちが悪いかなんて一目瞭然ですよね？」
男がボルサリーノさんに駆け寄って行ったが、アタシは座ったまま男の言葉を遮るように喋った
「そうだねェ〜」
「！？そんな……！！
可笑しいじゃないですか！！
この女に対して全員が思ってる事をおれが代弁してやっただけなのになんでおれだけ！！」
「思ってても口に出さないのが利口のやり方。
それをやって英雄気取りになってるから、アンタは馬鹿なのよ」
口の中を切ったから血の味が口の中で広がりながらも水を飲んだら男が殴りかかってきたがアタシが出るより先にハートが背後から押さえつけた
「同じ立場として恥ずかしい限りです。
こんな騒ぎを立てた挙句、自分は英雄気取り……
ましてや上司に対して殴ったにも関わらず謝罪の一言もない。
この状況を見てもなお、ボルサリーノ大将はA中将が悪いと言いますか？」
「そんなの、一目瞭然でしょォ〜」
ボルサリーノさんはそう言って男を連れて行った
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