72話 ページ23
A視点
アタシは1人となったが、そのまま食べ続けた
「いいよな、女は仕事が少なくて」
「どうせ体を使って言う事聞かせてるんだろ」
「最近じゃ、コネで成り上がったって噂もあるしな」
「ホント、噂が尽きない女だよな」
ハァ、大将が居なくなった途端にコレか……
別にいいけど
そうやって噂をしてる余裕があるからお前達は中将にすらなれないんだよ
心の中で悪態を吐きながらゆっくり食べていたら悪魔達がわらわらと中から出てきて美味そうと言い私のご飯を奪われたから結局食べれたのは2つ共半分くらいだった
……お茶でも飲んでのんびりするか
まだまだ仕事までに時間がある訳だし……
アタシは食堂を出て自分の執務室に行きお茶を入れてソファに座りながらゆったりと飲んだ
ホント、今日はのんびりしてるなァ……
最近は嫌がらせみたいなのがなく、あの時の犯人はクザンさんが捕まえて今はインペルダウンに幽閉中らしい
だからホントに何もする事がない
考えてもする事がなかったからソファの上で横になり昼寝でもするかと思ったが、今日は珍しく結構寝れた為全然眠れなかった
……時間が過ぎるのが遅く感じる……
仕事はしたくないけど、だからと言って暇すぎる……
「あ、A中将！
もう出勤されていたのですね！」
突然扉が開いたかと思ったらナナの姿があった
「良かったです！
この書類の整理をしていただきたく……」
ナナの両手には山積みの書類を持っていた
「アタシは今日は昼間からだけど……」
「では、こちらに置いていきますね！」
ナナはアタシの言葉を聞かず机の上に乱暴に書類を置き、失礼しますも言わずに出ていった
……色々無礼だけど、暇だったし別にいいか
あぁ言うのを指摘し続けてたらキリがないし、別にアタシは海軍が野蛮で常識がない集団に成り下がろうがどうでもいい
その時は海軍としての地位が無くなるだけだしね
アタシはソファから起き上がって椅子に座り書類を見始めたけど……
……なんでナナに提出しに行かなきゃいけないの？
持ってきた書類は全部大将やセンゴクさん達への書類だ
なら直接本人に持って行けばいいのに何故ナナを通す必要がある？
意味わかんない
まァ、持ってこられた書類だから持って行くけれども……
時間まで書類整理をやっていたら終わらなかったのでそのままにして帰ってから続きをやろうと思い執務室を出て自分の軍艦へ乗り込んだ
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