71話 ページ22
A視点
「おはようございます」
久し振りに6時間も眠り、今日は昼からだったけどお腹が空いたから朝食を食べに行ったら眠そうなクザンさんの姿があり、冒頭の挨拶をした
「おー、おはよ〜。
ふぁ〜、よく眠れた？」
「はい、お陰様で。
今から出勤ですか？」
「飯食った後でな。
遅刻すると電伝虫を鳴らしてきて五月蝿いから」
「普通は遅刻しないものですよ」
今日は何食べよう……
朝からかなりゆっくりしてたから今日は珍しくお腹減ってるし、仕事までまだ時間はあるからちょっと多めに食べようかな
……なんなら、お金はあるから思い切って高いステーキ……
いや、いくらなんでも朝からステーキは流石に重い
胃袋以前の問題もあるし……
昼は多分あんまり長く食べれないだろうからそれを考えると……
「かなり悩んでんのね」
「久し振りの昼間からなので、ちょっと豪勢にいこうかと」
「お、珍しいじゃない」
だけど、どれにしよう……
よしっ！決めた！
「おばちゃん！オムライスと唐揚げちょうだい！」
「はいよ！」
朝から元気がいいおばちゃんの返事を聞き、数分後に出来上がったご飯を持って行ってたら何故かこっちこっちとクザンさんに言われ座ったらクザンさんはまだ食べていなかった
「待っていてくれたんですか？」
「ん？そりゃ、1人で食べるよりは2人で食べた方が美味しいでしょ」
「待っていてくれたのは嬉しいのですが、仕事は大丈夫なんですか？」
「……まァ、どうにかなるでしょ」
話を放棄されたから、こりゃ遅刻するなと思いながらも相手はあくまで自分より立場が上なので声に出して言わない
「「いただきます」」
揃えるつもりはなかったけど、声を揃えて言い食べ始めた
「結構いっぱい食べるじゃない」
そう言ってるクザンさんの前には定食が置いてあった
「偶には食べたい時もあるんですよ」
「そもそも、普段が少なすぎだからねェ」
「本当は昼間にいっぱい食べたいんですけどね」
だけど、昼間に食べてる暇はないしなァ
「クザンさんも唐揚げ食べますか？」
「ん？おれはいいよ。
Aちゃんの頼んだご飯なんだからAちゃんが好きなだけ食べな」
……なんか、似たような会話を前にした事あるような……
まァ、いっか
多分気の所為だろうし
そんな事を考えながら他愛もない話をしてたらやはり遅れたのか食べてる途中クザンさんの電伝虫が鳴りナナから急かされて急いでクザンさんは食べてしまいそのまま仕事へ向かった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
