70話 ページ21
A視点
そこから自室に戻ったら色々と支度を終わらせ、布団に入ったのは23:00だった
……その日の内に布団に入れるなんて久し振りだなァ
けど、正直あんまり眠くないんだよなァ……
この5年間で既に生活リズムが形成されちゃったから、眠くても寝れないってのが現状だし……
もう1回戦やれば良かったかな？
いや、あの怪我じゃ続行は不可能か
今は別に気になってる本とかも無いしなァ……
書類もないし、仕事もない
……こう言う時って今まで何してたっけ？
何時も書類に追われてたから忘れちゃったけど、仕事がなくて嬉しい筈なのに落ち着かない……
うーん、うーん……
「こう言う時はお酒を飲んじゃったら楽だよ」
何をしてようか悩んでたら中から突然マキマが出てきてそう言った
「お酒？」
「うん、Aちゃん酔いやすいみたいだからお酒の力を借りて寝ちゃえば？」
「いい考えと言いたい所だけど、生憎うちにはお酒は無いし、今から行った所でお店はもう殆どが閉まってて買えないから飲めない」
「そっか、残念」
それだけ言ってマキマは中に戻った
……それだけ言いに来たんだ
まァ、確かに悪魔達にとってアタシが眠ってれば意識はないから何も聞こえず安眠出来るだろうし、突然外に出されるなんて事もないからゆっくり出来る唯一の時間だから早く眠ってほしいんだろうけど……
でも、寝れないものは寝れないし……
うー……
アタシは取り敢えずベッドで横になり灯りは消して真っ暗にし、目を瞑った
〜30分後〜
……寝れない
何時もは眠いのにいざ寝ていいよと言われると眠れない
最悪な生活リズムに慣れてしまった……
ハァ、どうしたものか……
頭を抱えながらもボーッと部屋の中を見つめた
アタシの部屋は殺風景で備え付けで置いてない物だとしたら棚に本が入ってる事くらい
ご飯は帰りとか偶に買って帰っていたから冷蔵庫に軽食程度はあるけど今はお腹が空いてる訳ではない
「……ホットミルクでも飲むか」
なんかあったかいものでもを胃に入れれば少しは眠くなるでしょ
アタシは起き上がってホットミルクを淹れ、飲んだけど熱いから直ぐには飲めなかった
……暇だ……
フーフーしながら飲むけど、普通に暇……
何かやってないと落ち着かない
もう大分手遅れだったんだなァと他人事のように思いながらホットミルクを飲み干し、ベッドに横になったが結局眠れず、最後に時計を見た時は1時だった
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