24話 ページ25
A視点
「アタシ達は一旦軍艦へ戻る。
ビーム以外はアタシの中に戻って。
流石にこの人数を乗せて泳ぐとスピードが落ちる。
今は報告が最優先」
「それもそうだね」
「残念」
「1匹も食べれないとはなァ」
口々にそう言いながらもビーム以外は全員戻りビームに軍艦まで走らせた
「どうだった？」
「潜水艇だった事を綺麗に忘れ、船から追い出された隙に潜って逃げられました。
マキマが言うには木材がかなり散らばったみたいなので浸水して直ぐ近くに浮上するみたいです」
「全く、その銃を渡した意味が無かったね。
潜られちゃ追いかけようもないし、周囲を散策するよ！」
「「「はい！！」」」
その言葉と共に船を動かしたが中々見つからなかった
「それにしても、潜水艇って直ぐに潜れる物なんですか？」
「直ぐに潜れるかどうかは船の設備にもよるだろうね」
「それもそうですね」
ふぁと欠伸しながらこりゃ確実に逃げられたなァと思いながらもおつるさんと一緒に居る手前直ぐに引き返そうとは言えずに辺りをくまなく捜索した
数時間探したが見つからず仕方ないから本部に戻ろうとしたが途中で海賊船を見つけたので船を沈めて全員船に乗せてインペルダウンへ向かった
「護送はコレにて完了ですね」
「そうだね」
「ご苦労様です」
インペルダウンに着き、ちょうどマゼランさんが仕事をしてたからマゼランさんに海賊達を引き渡した
あの人、よくトイレに引きこもってるからなァ
「まさか、この若さで海軍中将まで上り詰めるとは……
流石だな、A」
そう言ってマゼランさんがアタシの頭を大きな手で優しく撫でてきた
「……まァ、マゼランさんにはお世話になったから……
その、ありがとうございます……」
中将になってから頭なんて撫でられた事がないから少し照れ臭くなって赤くなった顔を隠すように俯いた
「看守になりたくなったらいつでも来ていいからな」
「それは遠慮します」
インペルダウンの中には出来ればあまり入りたくない……
小さい頃は特別訓練としてガープさんに何度インペルダウンに放り込まれて死にかけた事か……
今でもかなりトラウマだし、マゼランさんとだって何回も手合わせしてもらった時に毒塗れにされて何度も死にかけた
解毒剤が効くように1種類の毒しか使用してなかったけど、それでも毒は毒
辛い物は辛いんだよ……
軽く身震いしながらマゼランさんにお辞儀をしておつるさん達と一緒に本部へ戻った
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