108話 ページ10
A視点
A「私が弱かったから……!」
家入「弱い強いの問題じゃない
そもそも、此奴の前では全員が弱い
最強と言われるのも伊達じゃない」
五条「ま!小さくなった奴を貸すと言うかあげるから、穴開いても問題ないよ〜」
えぇ……!?
A「い、いえ!
洗って返します!!」
五条「小さくなった奴だから、僕着れないの
だから、どうせなら着れる人にあげた方がいいでしょ?
そうだね……
もし、申し訳ないと思うなら、“怪我をするな”
そもそもの話、怪我をしなければ服に穴は開かない」
うぅ……
A「ごもっともです……」
五条「Aはさ、自分が怪我してもいいって考えが頭の何処かにあるよね」
!そんな事……!
A「そんなつもりは……!!」
五条「じゃあさ、悠仁が来る前、2年と合同でやった時に何で気絶をしたフリしたの?
確かに、油断は誘えるかもね
でも、呪霊相手だったらそうはいかない」
っ……!
五条「呪霊だって考えてる
Aの事を知らなくても常に罠だと警戒する奴だって居る
トドメを刺す為に本機できたら、気絶をしたフリじゃなくて、ホントに死んじゃうよ」
A「あの時は……
偶々……五条先生が相手だったから……」
それに、気絶をしたフリをすれば、油断すると思ったし……
最近はそう簡単に気絶をしなかったから……
五条「僕相手だったから……ねぇ?
でもさ、大技をしてインターバルがあるの自分自身で分かってたよね?
それなのに、その対策をせず真正面から突っ込んできた
まぁ、この間は考えたみたいだけど、でも考えたのは1回だけだ
その間に何回もやってる
Aはさ、怪我をする事に慣れちゃったんだよね」
慣れた……
五条「つまり、怪我をするのが“当たり前”になってる
その感覚が無意識の内にそうなっちゃった
だから、その感覚が抜けない限り怪我をし続けるだろうね」
無意識の内に……
私が、そんな考えを……?
家入「言い過ぎだ……
と言いたい所だが、A
前に言った事覚えてるか?」
前に言われた事……?
家入「コレ以上怪我をし続けると、感覚が麻痺して、骨折しても気づかない体になる
それはつまり、血を流し続けても感覚がないって事だ
そうなると、呪術師を続ける限り、いつの間にか死んでた何て事が起こっても、不思議じゃない
死が更に隣り合わせになるんだ」
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