135話 ページ37
A視点
呪力はあくまで多く流さず少し流すイメージで!
思いっきり流すと冥さんが死んじゃう
でも、狙いはあくまで冥さんじゃなくて冥さんが持ってる武器!
弱くてもいいから、冥さんが武器を手放す事さえ出来れば……!!
特級呪具 天威!!
冥冥「!?っ……まさか、呪具で銃を持っていたとはね」
よし!当たった!
今は呪具がない!
今が、チャンス!!
冥冥「でも、元々体術は極めてたんだよ
限界までね……!!」
っ……!
受け身は取れたけど、蹴りで壁までまた吹っ飛ばされた
!呪具を持ってきてる!
また、撃って落とせば……
冥冥「そう何回も同じ手に引っかかる程、学習能力が低い訳じゃないんだよ
Aちゃん」
それで体勢を直さず呪具が当たる寸前で止まった
結局、ボコボコにされる手前で負けた……
まぁ、怪我はしたんだけど……
冥冥「あんまり怪我させると治らなくなるって言われたからね
それは流石に困るけど、少し怪我をさせてしまったね
今日は帰ろうか」
A「分かりました」
っ……やっぱり、体術や体力は全然だ
冥さんみたいにそこまで鍛えてなかったのが身に染みてる……
冥冥「立てるかい?」
A「はい、と言ってもそこまで怪我はしてないので……」
呪具での攻撃は加減をしてくれてたから、血が軽く流れる程度で済んだ
まぁ、痛いのには変わらないんだけど……
冥冥「それにしても、五条君の話だと体力が前より減ってるって聞いてたんだけど、とてもそうとは思えなかったね
寧ろ、前よりついてるんじゃないのかい?」
A「い、いえ、言ってもまだそこまで回復してませんよ」
何より、まだ前の方が体力あったし……
冥冥「そんなに謙遜しなくてもいいと思うけれどね
まぁ、私と最後に会ったのが結構前ってのもあるんだろうけどね」
A「冥さんと最後に会った時よりは強くなりましたからね」
冥冥「あの時はまだ二級呪術師だったのに、もう私と同じ一級呪術師か……
特級呪術師になるまで案外もうすぐかもね」
A「いえ、やっぱり特級呪術師になる為の壁は分厚いですよ
私なんて、まだまだですから……」
冥冥「とか言って直ぐに一級呪術師になったのにね
まぁ、そう気張ることはないと思うよ
私と違ってAちゃんはまだまだ未来があるし、時間もある
焦らずゆっくりやっていけばいいよ」
未来と時間もある……か
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