102話 ページ4
A視点
白虎【過去の事を知りたかったら、別に此処からじゃなくても大丈夫だ
だが、1回入ったら外に出るのは困難だぞ】
五条「と言っても出るしかないからね〜
毒が塗ってあって触れないなら、壊す？
この扉】
A「……あまり、壊したくないですけど、しょうがないですよね」
白虎【馬鹿か、そこはもう“玄関じゃない”】
え……
五条「は？だって、扉が……
！？！？え！？さっきまで扉あったよね！？」
嘘！？扉が、消えてる……！？
白虎【中に侵入されて、目に呪力を流す＝何処に何があるか罠が見え見えになった
なら、次はゴールを隠せばいい
そしたら、此処からは出られなくなる
単純だろ？】
いや、単純だけど……！！
五条「自分達はどうするのさ」
白虎【罠の位置は全部変えてない
覚えれば避ける事は簡単な位置だ】
五条「何か、忍者屋敷みたい……」
A「ですね……」
白虎【コレでも、昔は此処までなかったんだぞ】
そうなんだ
白虎【さぁ、どうやって出る？】
五条「え〜、だってゴールが分からない、脱出ゲームじゃなくて、完全に無理ゲーじゃん
どうやったら出れる訳〜？】
白虎【目に呪力を流すな………
そしたら、出れる】
え、でもそしたら罠が見つけられない……
白虎【ま、もっとも五条が居る時点でアウトなんだがな
お前は、元から目に呪力が流れてるようなもんだ】
五条「仰る通りで
で？どうやったら出れんの？」
白虎【……】
五条「え？無視？」
白虎【ハァ、最強って言うからどんな奴かと思えば……】
五条「え、何か急にため息つかれたんだけど……」
？白虎……？
白虎【心底、失望しただけだ
元々、そこまで期待しちゃいなかったがな】
五条「カチン
何だろ、僕今凄い腹が立った
そんな事言うんだったら、此処を全部破壊するよ……
そしたら、此処から出る事なんて簡単だ」
白虎【別にした所で俺は何も苦しまない
ただ、Aが苦しむだけだ
Aが苦しんだら、どうなるか分かるか？
Aが許しても、俺達式神がお前を抹殺する
簡単な事だ
小僧1人殺す事くらい】
五条「チッ！」
A「……白虎、出口教えて？」
流石に出れないのは困る
後、五条先生と喧嘩しそうな雰囲気だったし……
白虎【……】
貴人【Aに教えてやらんのか？】
白虎【……Aにくらいは教えてやる】
A「！ありがとう……！」
よし！コレで出れる！
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