95話 ページ47
A視点
伏黒「ん……」
そう言って恵は私を仰向けにし、頭を膝の上に乗せた……?
A「?何で……?」
伏黒「そこだと痛いだろ?
コッチの方が身体に負担が少ないしな」
A「……ありがとう」
伏黒「気にすんな」
確かに、少し楽だ……
伏黒「……何時も、Aは前に進んで行くな」
A「そんな事ないよ……!」
そんな事……
A「私なんかより、恵の方が凄いよ」
私より小さい頃からやってた訳じゃないのに、今じゃ二級呪術師なんだから……
私とはスタートラインが違うのに、恵はもう直ぐそこまで来てる
私なんか、あっという間に追い越されちゃう
だからこそ……
此処で、追い抜かれる訳にはいかないんだ……!
伏黒「……俺の方が凄かったらとっくにお前を守ってるっての」(ボソッ
A「?何か言った?」
何て言ったのか聞こえなかったけど……
伏黒「……負けてられないなって思っただけだ」
A「……恵は凄いよ……」
全然、私なんかと才能が違う……
伏黒「……嫌味か?」
A「い、嫌味じゃないよ!」
伏黒「なら、堂々としてろよ
お前は俺より強い
それ以上も、それ以下もねぇよ
唯、気が緩んでたら直ぐにでも足元掬ってやるからな」
A「!……じゃあ、気が緩まない様にしないとね……!」
そうだ、自虐的になる暇なんかない
時間は止まってないんだ
だったら、時間は有限に使わないと……!
真希「!ったく、恵
こんな所に居たのか」
伏黒「すいません、もう直ぐで始めますか?」
真希「あぁ……
!Aも一緒だったのか
?どうした?横になって?」
A「ちょっと動けないんですよ」
まだ、力が抜けてる感じ……
真希「はぁ?何でだ?」
伏黒「さっきまで五条先生と本気で戦ってたみたいです
そして、Aは力を使って今、力が抜けてるみたいですが、休んだら治るらしいです」
真希「ふーん、で?肝心の
伏黒「さっき、怪我して家入先生の所に行きました」
真希「!?あの馬鹿をか……!?」
(前まで何回かは怪我をさせる事はあったがAを恵に頼んでまでいくほどな事は1回もなかった
しかも、体力はまだ引き篭もる前より戻ってはいない
なのに、それ程の怪我を負わせたって事か……!?
こうなると、もう体力が戻ると……
特級クラスになってても可笑しくねぇぞ!
実力だけじゃない……
本当の特級に……!!)
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