63話 ページ15
A視点
五条「此処?」
A「確か……」
此処にあった筈……
五条「おぉ!あったあった
ちょっと埃かぶってるけど、さっきの所より全然マシだね」
そう言って五条先生は掃除道具を取ってった
五条「この布をAはつけてね」
A「?分かりました?」
どうやって使うんだろ?
五条「使い方は斑鳩家に着いたら教えるよ
後は……」
?埃かぶって見えにくいな……
そう思って近くに雑巾があったから、濡らさず軽く拭いた
!コレって……
五条「?どうかした?
!コレって……」
A「鸕宮家の家紋です」
こんな所にまであったんだ
五条「……Aはさ、家の事を知ろうとして、確かに1歩前に進んでるよ
家の事を知っていって、知っても尚Aは家の事をどう思う?」
A「……分かりません
家について、目を背けてきたから、知りたくなかったから……
最初は家の事嫌いでした
でも、過去を追っていくと、家自体が嫌いだった訳じゃないんだって思いました」
五条「と、言うと?」
A「私が嫌いなのは、家族であって、家じゃなかったって事です」
家の事を、嫌いな人達は無理矢理覚えさせようとした
だから、言う通りになりたくなくて、無理矢理嫌いって決めつけてた
だけど、調べてみて、家の事は嫌いじゃないって事がよく分かった
五条「もし、此処の家をAに渡すと言ったら?」
A「……私には勿体ないですね」
私は1回此処を出て行ってるのに、戻ってくるのは、虫が良すぎる
五条「そっか……
変な事聞いたね、忘れて」
A「?分かりました?」
どう言う事だったんだろ?
五条「さてと、行こうか!」
A「はい」
それで私達は鸕宮家から出て斑鳩家に戻った
〜斑鳩家〜
五条「さてと、嫌だけどやらなきゃ進まないよね……」
それで五条先生は渋々さっきの扉を開けてる
五条「あ、A、布を先ずマスクみたいに当てて」
A「?こうですか?」
それで真ん中をマスクみたいに鼻まで隠した
五条「そうそう
で、ちょっと動かないでね〜」
そう言われ、止まってると、五条先生が後ろにきて私が押さえていた布の端と端を持って何かしてる?
五条「よしっ!コレで手を離しても落ちないでしょ?」
それで手を離すと……
A「!はい!落ちません!」
何で!?
五条「後ろで結んでるからね
僕もやろっと」
それで私みたいに五条先生も布をつけてる
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