60話 ページ12
A視点
五条「あくまで、“呪力をそれなりに持ってる人”限定だけどね
呪力を少量持ってたって見えるだけで中に入る事は出来ない
しかも、あの結界、まぁまぁ人を選んでるから呪霊が入るなんて事もない
ホント、君の御先祖様には参っちゃうよ」
A「私のかは分からないですけれどね」
五条「どっちにしろ、恵達に説明した話の内容は本当だよ
あそこで、僕と一本やる予定だしね
後は、精神的に耐えられるか分からないAの家の歴史について調べる訳だし
何も嘘なんてついてないよ」
A「……ですね」
五条「お、見えてきたね
やっぱり遠いね〜」
それでこの間も見た景色が見えた
五条「さてと、どうする?
今日はもっと自分の家の事について調べる?
それとも、別の家に当たってみる?」
A「今日は斑鳩家に行きたいです
お願いできますか?」
五条「オッケー!」
斑鳩家……
唯一、この中で居やすかった場所……
五条「此処かな?」
A「はい」
着いた、斑鳩家
五条「前も思ったけど、広いよね〜
家全体が」
A「そうですね」
まぁ、狭い場所しかあの家には入らなかったから、分からないけど……
五条「さてと、斑鳩家となると、入った事は?」
A「結構あります
けど、何処に何があるかまでは……」
五条「うーん……
別れて探した方がいいんだろうけど、この広さとなると、合流するだけで日が暮れちゃいそうだね
2人で片っ端から怪しい所を見てこ」
A「はい」
それで私達はありそうな所を片っ端から見つけてる
五条「此処は!」
A「そこはトイレだった筈なのでないですよ」
五条「まぁ、流石にトイレはないか……」
A「此処は……」
五条「別に隠してる訳じゃないんだから、広い所の床が開くとかないでしょ」
それもそうか……
五条「此処とか?」
A「キッチンにもあるとは考えにくいですけど……」
五条「確かに……匂いついちゃうしね」
A「此処なら……」
五条「壁から、扉が出るとか最新的な家じゃないよね?
寧ろ、何百年もある感じの家だよね」
確かに……
五条「はぁ……全然見つかんない!
というか無駄に広い!!
あん時がまぐれだったのか……」
A「まぁ、そうですね」
あの時は、自分の家だったから、小さい頃の記憶でもぼんやりと何処に何があったか分かったから直ぐに見つかったけど、今回は状況が違う
……ハァ、後2つも残ってるのに大丈夫かな?
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