45話 ページ47
A視点
A「ありがとうございました」
五条「いいの、いいのー
可愛い生徒の頼みなんだから！」
A「では、おやすみなさい」
そう言って私は寮の部屋に戻った
五条(悠仁を失ったショックから、立ち直りきったって訳じゃないみたいだね
隈も酷かったし、硝子に頼んでみるか)
A「ハァ、疲れた……」
玄武【なんだ？その程度で根を上げるのか？】
A「色々衝撃事実ばっかりだったからね
膳所家に継がれてたんだね、大陰は」
玄武【まぁな、遠いとはいえAにも血は繋がっている
玄武、青龍、貴人を使える事に関しては何も不思議じゃない】
A「他は？」
玄武【さぁな、だが此処最近までの陰陽師……
いや、呪術界は最悪だと思っていたのは確かだ
今はA意外に、この力は貸すつもりはない】
A「私は、その呪術師なんだよ？」
玄武【俺達からしたらAは、泣き虫で、意地っ張りで、無理ばっかりして、いっつも怪我ばかりして、目が離せないんだよ
直ぐに死にそうで……
気に入った奴が簡単に死なれるのは面白くないからな
だから、力を貸すんだ】
A「……そっか」
玄武【あぁ、そうそう
コレは昔のを辿っても見つけるのは困難だろうからヒントだ】
A「ヒント？」
なんの？
玄武【お前の術式は、お前にしか使えない】
？どういう事？
A「どういう……」
玄武【じゃあな】
言うだけ言って札に戻った玄武
術式？私の術式は霊符を使った奴だけど……
私にしか使えない？
何で？
だって、継承してきたって事は、他の人達も使ってた筈
例え、1つだけだったとしても……
一体どういう意図が……
コンコンコン
釘崎「A？起きてる？」
A「野薔薇……」
まだ、会うのが、少し怖い……
けど、会わなきゃ何も始まらない
それで私は扉を開けた
釘崎「！A……！
！？隈、酷いじゃない！？
それに、痩せ細ってるし……」
A「大丈夫」
釘崎「そう？
……A
アンタ、明日顔出しなさいよ
交流会の為にも、真希さん達もAに来てほしいって言ってたわ
だから、今日はお風呂入って早く寝て、明日は朝ご飯をちゃんと食べる！！
いい！？」
A「うん」
そう言って野薔薇は部屋の前に居たけど、自分の部屋に戻って行った
明日……
野薔薇の言う通り今日は早く寝よう
今なら、ゆっくり眠れそう
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