38話 ページ40
A視点
それから、私は部屋に引き篭もってる
野薔薇や、恵、五条先生、2年の先輩達が来てくれたけど、私には会える勇気がない
お爺ちゃんの時はまだ悠仁が居てくれたからどうにか保てた
だけど、悠仁もいなくなった今、どうしたらいいか……分からない
そういえば、今日は悠仁を解剖するって言ってた
家入先生なら、悠仁を綺麗のままにしてくれる……
【人間とは、何時も軟弱な生き物だな】
【今、それを言うか？】
A「今は、式神達とも話したくない……」
酷い事を言ってしまいそうだから……
白虎【いい加減にしろ、お前の術でも生き返んなかったんだ
あの小僧は生き返らん】
朱雀【ちょ、幾ら何でももう少し時間くらいは……】
白虎【クヨクヨされても、見るに耐えないだけだ】
A「そんなの、分かってる……」
悠仁が死んで生き返らない事くらい……
だけど……！
A「もう、何をしたらいいのか……分かんないよ……」
悠仁が居たから私が此処に居る
悠仁が居ない今、どうしたらいいのか何て、分かんないよ……
白虎【ハァ、聞いて呆れる
お前はそんな奴だったか？
心底失望した】
朱雀【おい！幾ら何でも言い過ぎだ！】
白虎【お前は、黙ってろ
何をしたらいいか分からん？
なら、また見つければいい
彼奴が死んだからこそ、強くなるように修行でも何でもすればいい
だが、今此処でうずくまっている事でどうにかなるのか？
彼奴等はまだ生きている
なのに、此処に篭って、彼奴等が死んだと報告される
その時にお前は後悔する
行っておけば良かったってな
彼奴と会う前までは自分でやれる事はやってきただろうが
コレでも、まだそんな事言うようなら俺の力はもうお前に貸さん】
朱雀【おい！いい加減にしろ！
此奴の気持ちくらい考えてやれ！】
白虎【そうやって甘やかすから、こうなるんだろ
それにお前には言ってない
俺はお前に言ってんだ！
お前は！これからどうするんだ！
虎杖A！！】
！……
A「私は……
強くなりだい゛！
も゛ゔ、誰も゛うじな゛わ゛な゛い゛ぐら゛い゛！
強くなりだい゛！！」
白虎【分かってんじゃねぇか】
朱雀【全く、だが無理はするなよ
無理をしろと言っている訳じゃない
コレで心も体も壊れたら本末転倒だ
そうなったら、全ての責任はお前にあるからな、白虎】
白虎【上等だ、そんくらいの覚悟がねぇと面白くねぇ】
A「ありがどう゛」
そう言ったら霊符はベッドの上に落ちた
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