37話 ページ39
A視点
虎杖「そっか！
やっぱ伏黒は頭がいいからな〜
俺より色々考えてんだろ
お前の真実は正しいと思う
でも、俺が間違ってるとも思わん
そう言ってから悠仁からは血が……！
A「直ぐに手当てを！」
こんくらいなら私の領域で治せる！！
虎杖「大丈夫だ、Aは俺より自分の心配しろよ
俺はもう大丈夫だ、A、1人にさせちまって、悪ぃな……
ちゃんと、自分の体、大事にしろよ
伏黒も、釘崎も、Aも、五条先生……は心配いらねぇか
長生き、しろよ
伏黒、約束……頼む」
伏黒「……あぁ」
虎杖「A、愛してる」
そう言って悠仁は倒れ込んだ
A「悠仁……？」
いやでも、まだ死んだばかり今なら……！
生き返らせれる！！
A「領域展開 花泉都！」
それで領域展開をし、その中には悠仁と私、恵が入り、傷の治療をしていったけれど、悠仁の心臓だけは治る事はなかった
A「何でよ……！」
伏黒「……心臓が、ないからだ」
！そんな……！
悠仁……！
私は領域を解いた
周りは雨が強く降っていて私はひたすら泣く事しか出来なかった
悠仁が死んでしまった事に……
起きてよ……
また、笑ってよ……
大好きな笑顔で、また笑ってよ……
まだ、デートをするって約束、やれてないじゃん……
夢だって言ってよ……
お願いだから……！
何でもするから、生き返ってよ……！
夢が覚めたら、またどっかに行こうって……
言ってよ……
デートして、恵や野薔薇、五条先生
それから、2年の先輩とも会って、一緒に笑ったり、泣いたり……したいよ……
お願いだから、夢って言って、笑いかけてよ……
シロ「クゥ〜ん」
伏黒「……A
……行くぞ」
A「……うん」
そう言った途端に呪装が解けて反動がきた
A「うわぁぁぁぁぁあ！」
伏黒「！？A！！」
シロ「ワンワン！」
【しっかりしろ！A！！】
痛い、苦しい、辛い、嫌だ……！
……式神を全部使ったからだ……
全部、自業自得……
だけど……
それでも、それよりも、何より悔しい
守れなくて、悔しい……
大好きな家族で恋人も守れない弱い自分が憎い……！
何も出来なかった自分が憎くて、悔しい……！
もう、何もかんも嫌だ……
ちょっと……自惚れてたんだ……
自分は怪我しても、誰かを守れるくらいは強いって……
でも、違った
結局、私は悠仁にも、恵にも守られてばかりで結局は守れてない……！
こんな自分……大嫌いだ
そして私は意識を保てなくて、気を失った
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