31話 ページ33
A視点
伊地知「我々窓が呪胎を確認したのが、3時間程前、避難誘導9割の時点で、現場の判断により、施設を封鎖
半径500mの住民も避難が完了しています」
虎杖「伊地知さん質問、窓ってなんすか?」
伊地知「窓と言うのは、呪いを視認出来る高専関係者の事です
呪術師ではないですが……」
虎杖「おー、成る程……?」
分かってるのかな?
伊地知「続けますよ
受刑在院者第二宿舎、5名の在院者が現在もそこに呪胎と共に取り残されており、呪胎が変態を遂げるタイプの場合、特級に相当する呪霊になると予想されます」
もし、そうなった場合、生きているかどうかも怪しい所だけど……
虎杖「な、な、俺まだ特級とかイマイチ分かってねぇんだけど」
伏黒・釘崎「「ハァ……」」
A「まぁ、なりたてだからしょうがない……」
筈、うん
伊地知「では、馬鹿でも分かる様に説明しましょう」
今、馬鹿って言った……
伊地知「先ずは四級、木製バットで余裕です
三級、拳銃があればまぁ安心
二級、散弾銃でギリ
一級、戦車でも心細い
そして特級、まぁ、クラスター弾での絨毯爆撃でトントンでしょうかね?」
虎杖「ヤッベェじゃん!」
伏黒「本来、呪霊と同等級の術師が任務に当たるんだ
今日の場合だと五条先生やAとかな」
虎杖「そっか
で?その五条先生は?」
伏黒「出張中、そもそも高専でプラプラしてていい人材じゃないんだよ」
……確か
〔お土産は期待するな〕
って言ってた様な……
伊地知「残念ながら、この業界は人手不足が常
他に余る任務を請け負う事は多々あります
ただ、今回は緊急事態で異常事態です
絶対に戦わない事、特級と会敵した時の選択は逃げるか、死ぬかです
自分の恐怖には素直に従って下さい
君達の任務はあくまでも生存者の確認と、救出である事を忘れずに
Aさんもです」
A「……はい」
まぁ、ランクを落とそうって話してた矢先にまた特級だもんな〜
でも、今回は仕方ない
戦わなくていいなら、皆んなを守る事に集中すればいい
「あの!正は!」
「駄目です、下がって!下がって下さい!」
「正は……息子の正は大丈夫なのでしょうか!?」
!?この中に入ってる人の親御さん?
伊地知「面会に来ていた保護者です
お引き取り下さい、何者かによって施設内に毒物が撒かれた可能性があります
現時点で、これ以上の事は申し上げられません」
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