5.ラウンジ ページ7
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残「あ、Aた〜ん♪」
ラウンジに来ると、夏目君と他に男の人が2人と、席に座った女の子2人と男の子が1人と女の人が1人いた。
あ「夏目…君。」
あたしはそこへ行くのに戸惑ってしまった。
初日からこんな、たくさんの人…
残「な〜に戸惑ってるの?」
すると、夏目君があたしのところへ来てくれた。
あ「あ、あたし…」
残「…みんなが怖い?あの人たちは怖くないよぉ?」
夏目君はあたしにだけ聞こえる声でそう言った。
あ「だ、だけど…あたし、やっぱり部屋に戻りますっ!」
あたしは自分の部屋に戻ろうとした。
すると、夏目君があたしの手を握ってきた。
あ「え…?」
残「ダーメ、帰っちゃ。」
あ「でも…」
残「大丈夫、ボクもいるから。みんなに自己紹介しなきゃね〜?」
あ「…」
あたしは戸惑いながらも頷くと、夏目君は嬉しそうな顔をしてあたしの手を引いてみんなのところへ連れて行ってくれた。
残「みんな〜、この子今日5号室に入居した子だよぉ!」
あ「え、えっと...あたし…兎羅Aです。年は16歳。よ、よろしくお願いします!」
あたしは緊張しながらも頭を下げた。
「め、メニア〜〜〜ック!!!!」
すると、眼鏡をかけた女の人があたしのところへ瞬間移動するように来た。
あ「ひっ…!な、なんですか!?」
「セミロングの黒髪、黒い瞳、黄色いカーディガンにピンクのワンピース…!!貴方やばいわよ!!」
あ「な、何がですか…」
ど、どうしよう…
残「野ばらちゃ〜ん、怖がってるから一旦離れて離れて〜」
すると夏目君があたしから女の人を離してくれた。
あ「夏目君…ありがとう。」
あたしが夏目君を見つめて微笑んでお礼を言うと、夏目君はにっこり微笑んでくれた。
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作者名:紗也 | 作成日時:2013年8月13日 11時