初恋の味【夏目残夏】 (ページ5)

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3.優しいページ5

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―それからあたしは夏目君にいろいろ質問されていた。

答えるのに戸惑っていると、夏目君はこうこうこうでとあたしの過去を見抜いた。

視えるのなら、最初から聞かなくてもいいじゃない...

残「そう言えば、Aたん何号室～？」

あ「あたしは...5号室です。」

残「そっか～あ、ボクは1号室の人を守ってるんだぁ。いつでもボクのところに遊びに来てもいいからね♪」

あ「守ってる…？SSってこと。え、てことは2階だったんじゃ…」

すると、エレベーターが5号室のある階についた。

残「いいのいいの～、レディーファーストって言うじゃん？」

あ「そ、そうですけど…」

そして扉が開くと、夏目君があたしの荷物が乗った台車を押してエレベーターから出してくれた。

あ「あ、ありがとうございます…」

残「荷物整理も、大変だったら呼んでいいからね～♪」

あ「…」

私はエレベーターから出ると、夏目君はエレベーターの中へ戻った。

残「じゃっ♪」

そしてエレベーターの扉が閉まり、エレベーターは下に下がっていった。

あ「…」

夏目君、絡みにくい人だって思っていたけど。

なんだか…すごく優しい感じがした。

あ「…とりあえず、この荷物運ばないと。」

あたしは台車を押して自分の部屋へ向かった。

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