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20.閉じ込められている場所 ページ22
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−Aside−
―あ「…すっかり暗くなっちゃったな。」
あたしは窓の外を見て小さな声で呟いた。
あ「…夏目君。」
会いたい…
あたしは体育座りをしたまま、顔を埋めた。
あたし…このままどうなっちゃうんだろう…
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−残夏side−
―残「確かここら辺のはず…」
ボクはAたんのいる部屋を探していた。
残「…ここだ。」
そして1階の隅にある部屋まで来た。
残「…これを回して引くんだね。」
この部屋にはちゃんとした鍵ではなく、ドアについている棒状のものを差し込み、丸い部分を回せば閉まるという仕組みになっていた。
ボクは丸い部分を回して緩めると、丸い部分を掴んだまま棒状のものを出した。
ドアの取っ手に手をかけるとボクはそっとドアを開けた。
残「…」
部屋の隅で、女の子が体育座りをして顔を埋めている。
ボクは静かにその女の子に近寄った。
残「Aたん…」
名前を呼ぶと、女の子はビクッと反応し顔を上げた。
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作者名:紗也 | 作成日時:2013年8月13日 11時