18.嫌がらせ ページ20
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−Aside−
―女1「あんた、転校してきたばっかの新入りのくせに生意気よ!」
あ「え…」
女2「ちやほやされちゃってさ〜…あんた男子たちにあんな態度とっておいて、どうせもっともてようとか思ってるんでしょう?」
あ「そんなこと考えてません!」
女3「あたしら、あんたみたいな奴がいーっちばん嫌いなんだよね〜」
女4「そうそう、いい子ちゃんぶっちゃってさ〜…」
あ「…」
そんな…そんなつもりなかったのに。
女1「いこいこみんな、こんな奴ここに閉じ込めとこーよ♪」
あ「…!それだけは嫌!」
あたしは慌てて逃げようとした。
女2「逃げても無駄よ!」
すると、強引に腕を掴まれ、強引に元の場所へ戻された。
あ「きゃ…!」
あたしは押され、しりもちをついた。
ガチャ!
その隙に女子たちは部屋から出て外から鍵をかけた。
あ「…!!!」
あたしは立ち上がると、ドアの方へ駆け寄った。
ガチャガチャ!ガチャガチャ!
取っ手をひねってもドアは開いてくれない。
あ「…!出して!出して!お願い!!」
ドンドンとあたしはドアを叩いていった。
「いい気味…」、「ずっとそこにいればいい」…そんな声が聞こえると女子たちはその場を去ってしまった。
此処は1階の隅にある部屋でめったに誰も来ないらしい。
先生の見回りもめったに来ないって聞いた。
あ「いや…嫌だ…」
あたしは怖くて思わず涙を流した。
もうダメだと、あたしはその場に座り込んだ。
あ「…夏目君。」
あたしは夏目君の笑顔を思い出した。
…もう一度あの笑顔を見たい。
もう一度会って謝りたいよ。
あ「夏目君…助けて…」
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作者名:紗也 | 作成日時:2013年8月13日 11時