初恋の味【夏目残夏】 (ページ14)

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12.リラックスページ14

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―御「凜々蝶様、今日もお美しいです。」

凜「あ、ありがとう、御狐神君…//」

あ「…そう言えば、あの二人って付き合っているんですか?」

あたしは夏目君に耳打ちするように尋ねた。

残「うん、そうだよ～年7つくらい離れてるけど二人ともラブラブなんだ～♪」

あ「へぇ…」

凜「…ふっ、じゃあ行ってくる。ご苦労だった…と言っておこうか。」

いつものように凜々蝶ちゃんはそう言うと、先に行ってしまった。

御「行ってらっしゃいませ。」

あ「あ、じゃああたしも行かなきゃ…」

残「Aたん。」

あ「あ、はい…?」

残「…緊張してるでしょう?」

あ「え、そ、そんなんじゃないです!あたしが緊張なんてそんな…」

あたしは夏目君から目を逸らして強がったように言った。

すると…

―ぎゅっ

夏目君があたしを優しく抱きしめてきた。

あ「なな、夏目君!ちょ、こんなところで急に…他の人も登校してるし…!」

残「…リラックス、リラックス…」

あ「え…?」

夏目君はそう言うと、あたしをそっと離してくれた。

残「大丈夫、Aたんなら。」

あ「夏目君…」

夏目君はあたしを見つめてにっこり笑うとあたしの頭を優しく撫でてくれた。

ドクン…

どうしてだろう、その笑顔でなぜか胸が高鳴ってしまった。

残「…これで大丈夫!じゃあ、行ってらっしゃい。」

あ「夏目君…ありがとう、行ってきます。」

私は微笑んでそう言うと、歩き出した。

そして後ろを振り返ってみると、夏目君が手を振ってくれた。

あたしは微笑んで夏目君に手を振り返した。

ありがとう、夏目君。

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