初恋の味【夏目残夏】 (ページ12)

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10.朝食ページ12

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―あ「…」

あたしは席に座っていた。

夏目君が「注文してくるからここで待ってて♪」と言ってあたしの代わりに朝食を注文しにいってしまった。

なんだか…昨日あったばかりなのに申し訳なくて…

あ、早く昨日のこと謝らなきゃ。

残「は～い、おまたせぇ♪」

夏目君が朝食の乗ったトレーを持って戻ってきた。

あ「あ、ありがとうございます…わざわざすみません。」

残「いいんだよ～、これくらい♪」

夏目君はトレーをテーブルの上に置くと料理の乗ったお皿をあたしの目の前に並べてくれた。

あ「あの…夏目君。」

残「ん?な～に？」

あ「…昨日は、ごめんなさい。」

私は小さな声で謝った。

残「え～?Aたんボクに何か酷いことしたっけ～?」

あ「…昨日、夏目君あたしのSSになりたいって言ってくれたのに、あたしラウンジから飛び出しちゃって…申し訳ないことしたなって思って…」

残「な～んだ、そんなこと。気にしないで♪ボクは気にしてないよ?」

あ「でも…」

残「ほらほら、早く食べないと冷めちゃうよ～?」

あ「あ、はい…!」

あたしはそう言われると、慌てて朝食を食べ始めた。

謝ることはできたけど…なかなかSSを断ることできないな…

どうしよう…

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