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++菊池風磨目線++
「ドラマ、見ますね」
と彼女が言ってくれる。
「まじ?嬉しい」
「菊池さんのドラマあんまり見たことないかもしれないです…」
「え〜それは悲しいから、ぜひ今期はみてよ」
「そうします。
あと、ライブの映像を見てみようかなって、思いました」
「そういうの、見たことない?」
「はい」
「え、まさかどのグループも?」
「はい。年末のカウントダウンはあります」
「まじで自分の会社のタレントに興味ないね?」
「いえ、そんな冷たい人間というわけではなくてですね…例えば誰かのファンになってしまったりしたら仕事に支障が出そうだなと思って、ちょっとセーブしてるのもあります」
「あ〜まぁね。
カウコンはいいよね、お祭り感あって。
でもあれとはまた個々のライブは違うからね〜。
Blu-ray貸すよ」
「いいんですか?」
「うん。俺ら貰えるからさ。ディスク事務所に置いてるから、今度持ってくるね」
「ありがとうございます」
興味持ってくれようとしてるだけ前進かな。
「で。それ見てとりあえず俺に落ちて?」
軽い感じで言うと
「そうなったら、告白の返事をお伝えします」
彼女もそれに準じた返しをくれた。
「やば。それめっちゃどきどきじゃん」
彼女が車から降りる時、ごめんね、とは伝えた。
「なにが、ごめんなんですか?
送ってもらって助かりました。ありがとうございました」
「いや…ハグだけって約束だったのにそれ以上のコトしちゃって。
嫌だっただろうなって思って…」
「あー…いえ。私もよけなかったので、責任の一端はありますし。
嫌というわけでは…ないので」
「…やっぱそういうこと言うの、ずるいよね〜」
はぁ、とハンドルを掴む手におでこをつける。
「もうしないよ。
あんまくっつくと、俺の心臓が持たないし」
本音がポロッと漏れる。
「…質問の、答えなんですけど、」
彼女が話し出した。
「私が困るって言う時は、ドキドキしてる時、だと思います。送って下さってありがとうございました。おやすみなさい」
一息に言って車を降りてしまった。
なんだ今の言い逃げ。
期待すんじゃん!!
マンションのエントランスに入る前に振り返り小さく手を振る彼女を見て、最新のライブ映像、俺かっこよく映ってたっけな?なんてことを思いながら手を振り返した。
++
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にこ(プロフ) - こうこさん» コメント気づかずすみません!私もリアル設定大好きです〜♡いいですよね♡楽しんでいただけたようで光栄です。こうこさんはお話の続きは書かないのですか?お話思いついたら別のお話でもいいので連載してほしいです🥹 (12月16日 21時) (レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
こうこ(プロフ) - 私も少しだけ書いていますが、リアル設定大好きです♡とっても楽しくキュンキュンさせてもらいました♡またリアル設定お願いします♡ (11月29日 20時) (レス) @page37 id: 65539e8dba (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 葵さん» きゅんきゅんしたという感想はめっちゃ嬉しいです☺️書いてよかったなと思います。楽しんで頂けたようで安心しました!最後までお付き合い下さりありがとうございました♡ (10月13日 19時) (レス) @page37 id: d06ef4e68f (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 最後まで楽しませていただきました😆きゅんきゅんが凄かったです!本当に尊敬です🙏更新お疲れ様でした!! (10月13日 16時) (レス) @page37 id: b646f7c03f (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - yukiさん» こちらこそお読みいただきありがとうございます🥺最後まで楽しんでいただけるよう頑張ります!コメントありがとうございました💕 (9月30日 12時) (レス) id: d06ef4e68f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にこ | 作成日時:2023年9月24日 12時