世界観…未来の話 ページ5
この1年後、リーブレテクタが進めていた「叡知の棺」プロジェクトが「叡知の門」計画として正式にスタートする。経国文閣卒もそれに賛成し、「本」だけでなく「人」も収容することを提案し、リーブレテクタは受諾。6組織は"ア"と戦う組織から"ア"と戦いつつ、本を一所に収集する組織となった。図書館の在り方は「書物を収集し、人々に提供する場所」から「書物を収集する場所」に変化していく。
その在り方に疑問を抱いた者はいたようで、一部人員は離反。防衛部隊からは言ノ葉衆、ウー・ゲシェツト、クオランテが中心に離反。この離反者らが作った組織は後に「裏図書館協会」と呼ばれるように。裏図書館協会は、本はあらゆる人々がアクセスできるものであるべきだと主張し、各地に人々が利用可能な場としての図書館を作る。このような図書館は、政府から「裏図書館」と呼ばれた。
その後、図書館協会は地球人民同盟の一部として政府組織となる。2309年、地球人民同盟は「地球人民統合国」と名前を変え、世界から国境線は消えた。
この頃には"ア"は壊滅していたが、「言葉が人間を堕落させたのではない。言葉を人間が堕落させたのだ。人が言葉を正しく運用していれば大戦争も"ア"の活動も起こらなかった」と主張する「言語堕落理論」が流行。この言説に基づき、統合国政府は「文字」に触れられる人間は一部の天才に制限すると決定。文字に触れられる人間を選抜する制度として「教育場」、その卒業生が天才かどうかを判断する「統一テスト」を開始。これにより、不合格になった人間は文字を忘れた生活を送ることになる。
また、全ての本は叡知の門に収容されたと宣言し、「妄りに凡人の目に触れさせると言葉が堕落する」と叡知の門外にある書物の焼却を開始。これを行う組織として「昇華隊」を編成。この隊の設立には、かつて6組織の一員だったものが関わっているという。
その一方で、「昇華隊」に対抗する手段として裏図書館協会も「言ノ葉連合」を設立。この設立にもかつての6組織の一員が関わっていたことは言うまでもない。
この2つの組織による文字と本を巡る戦いもあるがーーそれは、また別の話である。
もちろん、リーブレテクタで離反した者もいれば、言ノ葉衆で残った者もいる。ただ、組織としての方針はある程度決められていた模様。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫清(プロフ) - kapeさん» 確認しました。素敵なキャラありがとうございます。交流等お楽しみください。 (2022年4月3日 20時) (
レス) id: 840643cfcd (このIDを非表示/違反報告)
kape(プロフ) - 失礼します。提出遅れてしまい申し訳ありません。こちらのCS【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/asayumika014/】にて参戦致します。ご確認よろしくお願いします。 (2022年4月3日 14時) (レス) id: c2b21d5c11 (このIDを非表示/違反報告)
紫清(プロフ) - 龍之介さん» 確認しました、素敵なキャラありがとうございます！ 交流等お楽しみください。 (2022年4月1日 22時) (レス) id: 840643cfcd (このIDを非表示/違反報告)
紫清(プロフ) - 佐藤 針さん» 確認しました、素敵なキャラありがとうございます！ 交流等お楽しみください！ (2022年4月1日 22時) (レス) id: 840643cfcd (このIDを非表示/違反報告)
龍之介(プロフ) - 失礼致します。【https://uranai.nosv.org/u.php/hp/6dcb783dd61/】CSが完成致しましたので、ご報告させていただきます。期日を過ぎてしまって本当に申し訳ございませんでした。 (2022年4月1日 11時) (レス) id: 5b64b63f06 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
