妖界ナビ・ルナ 長編集 ☆Myself who fell in love☆

・〜７〜・ ページ43

もっけ「立てないって、何で座ったんだよ」

A「疲れたから。」

もっけ「『疲れたから』って、お前なぁ・・・。」

A「とかなんとか言って、連れて帰ってくれるでしょ」

笑って言うと、もっけは溜息をつきながら、私を背負った。
本当は心配してくれてるよね？

A「ねぇもっけ、結局スネリが来ないんだけど。」

もっけ「もうすぐ来ると思うけど。足音がするし。」

A「よく聞こえるね〜。」

もっけ「あぁ。Aの心臓の音も聞こえるぞ。」

A「馬鹿」

恥ずかしいのを隠す為に暴言をたたく。
超聴力って困っちゃうかも。心臓の音も聞こえるってさ。

心の声まで聞こえないだけ、まだ良いけれど。

もっけ「ほら、来たぜ。」

見ると、スネリが猫姿になって走ってきていた。

A「あっ、スネリ〜」

手を振って呼ぶ。
近くまでスネリが来ると、息切れしているようだった。

A「大丈夫？」

スネリ「私は大丈夫よ。それよりA。」

A「？」

スネリ「足、怪我してるじゃない。痛くないの？」

A「え。・・・本当だ、気づかなかった。」

スネリ「帰ったらすぐに治してあげなくちゃね。」

A「えっへへ。」

もっけ「ったく、行くぞ。」

背負われて会話をしていた。家につくまで、ずっと背負われて。
ねぇ、君は私と付き合って良かったって思ってる？

私は良かったと思うよ。・・・答え、いつか聞かせてよね。

そう思いながら、ほんの少しだけ抱きしめて。
なんだか心まで暖かくなる気がした。

そういえば、好きって言ったことあるのに、大好きとか、
愛してるとか言った事・・・なかったんだね。私達。

〜end〜

・・・・
微妙な終わり方キター！←
次の短編で、今回(part1)は最後かな？

もしかしたら後2個になるかも・・・。
頑張って書いて行きますので、宜しくお願いします！

御免なさい、ありがとうしか言えなくて　〜１〜→←・〜６〜・

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