妖界ナビ・ルナ 長編集 ☆Myself who fell in love☆

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ふ「共に居る人が、そんなにいっぱい？」

ソ「不思議だよね。しかも、その人々は沢白国の人々ではないって事が何となくわかったんだ。異国の人達の様だって。」

ソラウの瞳は、戸惑ったように揺れていた。

ソ「妖界の異国の人々だった・・・僕が3年後共に居るのは、その人達だって事なのか。」

ふ「3年後！ソラウも3年後って願ったの？私もそうだよ。Aは？」

A「私も同じ。」

ふ「それで、Aはどうだったの？」

A「私は・・・何も。何も見えなかった。」

ふうりとソラウは顔を見合わせた。

ソ「それって、3年後も僕達と一緒に居るって事かい？でも、おかしいな。そうなると矛盾してる。僕とふうりは、何故あのゴンドラに違う人々が見えたんだろう。」

A「そうじゃないの。」

ふ「え？」

A「あのゴンドラには女の子が4人乗っているでしょ？だけど、私が見たのは、何も変わらないあのままのゴンドラじゃないの。あのゴンドラには何も見えなかったって事。誰1人乗っていなかったの。」

ふうりとソラウはその言葉に凍りついた。

誰も乗っていないゴンドラ。それは、
3年後に私と共に居る人は、誰も居ない、という意味にとれる。

ふ「で、でも、これってただの都市伝説ってやつでしょ。誰も居ないなんて、そんな事・・・」

A「良いのよ、気にしてない。」

そうは言っても不安がないと言えば嘘になる。
自然とうつむきがちになるのを堪える事が出来ない。

ソ「A。」

ソラウが遠慮がちに呼び掛けた。
私がゆるゆると顔を上げると、ソラウが聞いた。

ソ「A、さっきの手相占いでも、良くない事を言われたんじゃないか？」

A「ｺｸｯ)1年以内に命を落とすような事があるかもしれないから、気をつけろって。」

それを聞いたソラウは、眉ねを寄せて視線をふうりに移した。
ふうりが「そうなの。」と心配そうに言うと、ソラウは

ソ「やっぱりあの人は、そんな不愉快な事を。最後まで僕も一緒に居るべきだった。御免。」

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