妖界ナビ・ルナ 長編集 ☆Myself who fell in love☆

突かれた悲しい恋を　〜１〜 ページ1

設定は小説版のものと同じとします。
新妖界ナビ・ルナの話で、『おもしろい話が読みたい！』
という本を読み、確かに面白いと思ったので書いてみますね。

・・・・・


桜が咲く穏やかな春のある日。

古びたアパートの一室で、私とソラウ、ふうりの3人は
顔を突き合わせて悩んでいた。

ふうりが言った、「たまには、生き抜きしたいな。思いっきり遊びたい。」
という一言で、どこに行こうかと行き場所に悩んでいたのだ。

日々、命を賭けて悪しき者達と戦う3人は、
滅多にない能天気な悩み事だったが、本人達は真剣。

A「のんびり、海辺でバーベキューはどう？」

ソ「海辺でランチも良いけど、ランチったって、僕とふうりは食べられないからなぁ。折角だから、博物館や水族館とかどうかな。」

ふ「嫌よ！博物館なんて退屈じゃない。私は遊園地が良いな。A、行った事ある？」

A「ううん、ないのよ。スリルがあって楽しい所らしいけれど。実はもっけが乗り物が駄目だったの。気持ち悪くなるって。」

ふ「意外。もっけに、スネリやAの他に苦手なものがあったなんて！」

私の顔は一気に赤くなる。

A「もう、どこでそんな言い方覚えたの！？」

これはただの照れ隠しとかいう奴。
もし、今ここにもっけが居たらどうなってたんだろう。

一方、ソラウは笑っていたけれど、どこか悲しげだった。
しかし遊園地には興味をもったようで。

そこへ、ふうりがまるで予め用意していたかのようにチラシを取りだした。

ふ「これね、昨日郵便受けに入っていたんだよ。見て。新しく開園した『M・D・L』という遊園地だって。それでね、このチラシを持っていくと、入場料が3人まで、それぞれ100円引きだって。皆で300円引きよ。」

A「そうだね。」

ふ「しかもソフトクリームのおまけつきだって。」

家計はおまかせの主婦のようなふうりのおかげで、
ようやく3人の行き場所が『M・D・L』という名の遊園地に決まった。

A「ソフトクリームかぁ。」

ふ「あれ？もしかして好物だったり。」

A「うん、大好きよ。」

ソ「へぇ、それも意外だな。」

・〜２〜・→

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