（仮）インスタント・ラヴ (ページ10)

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07_欲しがり① ページ10

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主ちゃんside

あ゛づい゛

夏ってこんなに暑いんだっけ。。

やばい、ファインダーすら曇る。

今日は、グッズ用に選手たちの写真撮影でグラウンドにやってきました。

広報さんたちとはまた別で、これも私の仕事の1つです。

だがしかし。。

『暑すぎるでしょ…』

まだ5月だってのに、急に気温も湿度も上がって

正直しんどい。

汗が…

『、あっち！』

うわ、レンズ熱っっ…！！

私よりこっちを守らなきゃ、

これ以上熱くならないよう、真っ黒のレンズにタオルをかける。

5「Aさ～ん！」

『安田くん！あれ？内野組は練習まだですよね？』

63「Aさんがグラウンドにいるって聞いたらこれっす。」

5「言うなや！」

『グッズ用の写真だから、格好いいところたくさん撮りますね。』

63「暑いすから、気を付けてくださいね。」

『ありがとう。。』

5「写真、見てもいいっすか？」

『う、…』

安田くんにカメラを手渡した瞬間、

突然視界が揺らぎ、真っ白になった。

後日。

あの日、私は熱中症で卒倒したらしい。

気付いたら私は救護室のベッドに寝かされていたけど

どうやってそこへ向かったのか、全く記憶にない。。

63「あ、Aさん！」

『康士朗くん、安田くん！』

5「Aさ～んっっ！！」

安田くんが凄い勢いで突進してきた。

もしぶつかったら、きっと私は粉砕しているであろう。。

5「元気になって良かったです！！もう慌てましたよ！！！」

『え…？』

両肩を掴まれ揺さぶられる。

の、脳が、揺れる…。

『もしかして、安田くんと康士朗くんが運んでくれた…？』

63「コイツめっちゃ慌ててました。」

5「あっ、でもそのあとは鳥谷さんがずっと付き添ってたみたいです。」

『鳥谷さん…？』

☆★「07_欲しがり」

後半へ続く。