11_B面 ページ15
・
・
M00side
『う〜ん…。何ででしょうね？昔から年の離れた男性に世話を焼かれるんです。』
「へぇ？」
ほー、自覚はしてるのか。
『あ…年の離れた、って失礼ですね。ごめんなさい。。』
「Aは気遣いもできて、誰にでもニコニコして、決して誰の悪口も言わない。それに、聞き上手で話も面白いし…ホントいい子だね。」
『そ、それはちょっと言い過ぎです…。』
ホントにいい子。
俺の言葉に、恥ずかしそうにはにかんでる。
こんなにも分かり易い反応してくれる彼女に
もっと色んなことしてみたくなる。
「癒し系だね。男ってのは単純だからさ、Aみたいな優しい癒し系の奥さんが家にいたらいいのに。疲れも吹っ飛ぶわ。」
『鳥谷さん…っ、もう、やめましょう。。』
「ごめんごめん。さ、出ようか。」
ははっ、もうギブ？
…まだだ。
『わっ、』
「飲みすぎた？大丈夫か？」
『！！』
足元がふらついて危ないので
Aの手を取り、腰に自分の腕を回した。
密着する程の距離で、彼女の顔は真っ赤。
「送るよ。」
タクシーに乗るまで、だけどね。
まだ一緒になるには早い。
『あの…。ありがとう、ございました。。』
「おう、じゃあな。」
進むタクシーの中から、Aは後ろを向いて
ちょっぴり寂しそうな目をしていた。
まだまだ。
俺だけを好きになるまで
たっぷり優しく、愛してやる。
☆★「11_B面」
喋っとらんとはよ会計してあがらんかい。
A面B面って表と裏って意味なんですけど、分かる人…いないよね。。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 71人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱるぱる | 作成日時：2022年4月26日 22時
