今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:41,902 hit
小｜中｜大
19. ページ19
.
害のない幽霊に自分が見える人だとバレることは特に問題はない。
だけど、それが悪い霊だった時。
見えることがバレると必ず殺される。
俺が初めて出会った見える人もそれで殺された。
…俺の目の前で。
悪い霊は人の形をしていない。
小さな恐竜のような、トカゲやイモリが大きくなったような、骨のような、透明で、でも液体のような肉体を持つ、そんな奴ら。
あいつらは自分たちが見えるとわかった途端そいつを襲い、腹を自らが貫通することで殺す。
普段は通り抜けられる幽霊たちだけど、そいつが狙い、腹を通るとその部分だけが丸くえぐられてしまう。
どうやらそいつらは人の死期を嗅ぎつけてやってくるらしい。
それも、残虐な死に方をする人に限定する。
銃殺、撲殺、刺殺。
人に殺される時なのではないかと俺は思っている。
それに気づいてからは、そいつらが見えても 見えていないふりをして 細心の注意を払って生きてきた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 117人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひのりーる
| 作成日時：2020年5月25日 17時
