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プロである主治医もまだ原因はわからないって明言は避けとるらしいけど
こういうケースだと理由を追求するのは難しいらしい。
本人と話ができひんから。
周りの状況だけじゃこれだって決めつけるには不安定すぎるし、断定して間違った治療をしても本人を悪化させるだけやから
焦らずゆっくり治療は進んで行くとの事。
「数原さんには多大なるご迷惑を……」
「いやいやいや、僕よりAでしょ。
あんなに怖い思いさせて、謝るならAに謝ってください」
ていうか、社長に頭下げられてもAも受け入れようがないと思う。
かといって本人に謝られても許せるはずもないねんけどな。
その時、僕らが入ってきたドアとは違う扉が開いてあいつがスタッフさんに連れられて入ってきた。
その現れた姿に一瞬びっくりした。
上下黒いスエットを着て病院支給のサンダルを素足で履いてるのに
髭は綺麗に剃られてて、ヘアセットまで完璧にしてある。
僕が殴り倒した傷の上にメイクしとるような感じで
その怪我さえなかったら首から上は今からでもドラマ撮影できそうなぐらい出来上がっとった。
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作者名：Rui
| 作成日時：2021年1月5日 23時
