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◇
とりあえず、僕も風呂から出ることにする。
Aの事は怒らせてるけど、なんかニヤついてまうし可愛ええなぁなんて呑気な僕。
服着てリビングに戻ればソファーで濡れた髪を拭いてるAを見つけた。
｢なーカルティエってなんなん？｣
さっきから色々考えてみるけれどよぅわからんくて、しかもカルティエ買う予定特に……
……あ。
｢思い出したわ！あのスタッフさんの事かい｣
そういやAの動画貰った時にそんな冗談のやり取りしたわってようやく思い出した僕にAは皿みたいな目で冷たい視線を寄越してくる。
｢あれ冗談やで？ほんまに買ったりせぇへんよ？｣
Aの隣に座って機嫌を取る。
何気にこれ結構好き。
へそ曲げてるAの事を構って、手をやく感じがなんか……嫌いじゃない。
｢てか、ヤキモチ妬いたん？｣
カレカノになった途端この事聞いてくるやなんて気にしとった証拠。
｢え〜なに〜
嬉しいわぁ。てか買わへんで、あの人に。
ただ冗談でそういう話をノリでしとっただけやねん｣
｢……｣
無言でジト目。
え、やば。
ちゅーしたいわ。
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作者名：Rui
| 作成日時：2021年1月5日 23時
