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◇
「え、ここで脱ぐん？
あっちで脱ぐわ」
リビングで素っ裸にされる恥ずかしさったらないわな。
そう言って立ち上がろうとする僕の膝の上に小さな体が乗っかってくる。
ぽすんって感じに無邪気に飛び乗って跨って、膝立ちで僕を少し上から見下ろす見事な酔っ払い。
この子、酔うと距離感少しなくなるのが怖いわ。
「……えーとAサン？」
さすがにたじろぐ僕の前でニコニコ笑顔のAは躊躇なく僕のTシャツに手をかけてバンザイしろの圧力。
「いやいやいや、この体制でこれヤバイって」
っていうか慌てる僕のシャツもう半分脱がせ始めとるし、なにこれもしかしてこの子も脱ぐん？
あかんで、ほんまに脱いだらあかんで！？
一応抵抗して見るもののあんまガッツリ拒否反応見せると落ち込みそうでこれ以上強く出れへん僕はTシャツ剥ぎ取られてもうた。
で、これからどうすんのかと思ってたら、あっさり自分のシャツも脱ぎ捨てた。
「あかんあかんあかん！
なにしてんねん自分！あかんやろ脱いだら！」
下着姿で"なにが？"って顔。
お互い上半身裸で、この体制で
「もう酒禁止や！」
全力で叫んだ。
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作者名：Rui
| 作成日時：2021年1月5日 23時
