【氷と炎】⑭数原龍友 (ページ38)

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｢ほんまに僕一緒でええの？

1人で行きたそうやったやん｣

｢龍友ならいいよ｣

それはどういう意味でやろ。

コイツやったら自分の思い通りに出来るとかチョロいとか、そういう訳ちゃうよな？

あまりに自分がAに甘すぎる自覚があるから、それを見越したAにそう思われてるんちゃうかってちょっと疑ってまうけど、とてもそうは見えへん油断した顔で酔っ払ってらっしゃる。

｢なんで僕ならええの？｣

｢うーん、なんでだろー｣

かっわいく返事して、日本酒瓶から煽ったわ……。

なんやろ、可愛いんだかオッサンなんだか。

｢多分5日間ぐらいやったら来月休み取れると思う。

行きたいとこ考えといてな｣

｢え、ハワイでいいんじゃない？

龍友サーフィンやるでしょ？｣

｢いやいやいや、僕の旅行ちゃうねんから

貴女の行きたいとこ行こうや｣

｢私もあのサーフボードの上でやるヨガやってみたいから、ハワイにしよう｣

うーん……それならそれでもええんやけど

僕に気を使ってハワイって言うたんならそれはちょっと気になるというか。

行きたいとこ連れてってあげたいし。

サーフィンは別に日本でもできるし。

……。

あれ。

僕Aにサーフィンやってるて話、した？

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