【氷と炎】⑭数原龍友 (ページ17)

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苛立つ僕を宥めるメンさんにアレコレと諭される。

もともと個人的に交流のある人達だから例えAの記憶がなくても登坂くんは連絡先を知ってて関わりは持てるわけだし

こういう感じで誰かの席を用意したり招待したりは珍しくないわけだし、なんて。

｢分からん。なんか登坂くんの名前聞くと第6感が働いてる気がすんねん。やばいでって｣

女の勘曰く男の勘というか。

｢いやいやいや、登坂くんだって後輩の彼女に手を出すような事はしないでしょ｣

隼にも宥められるし、それは分かるけど……

｢Aが登坂くんに興味持つかもしれへんやんけ｣

その可能性はゼロじゃないし、Aチャン僕と付き合う前の感じやと年上しか興味無さそうやし。

もしかしたら登坂くんに少し気持ちがあるのかもしれへん。

｢かっこええしな～登坂くん。

優しいし色気あるし大人やし｣

僕に無いもの全部持ってるやん。

言ってて悲しくなるわ。

拗ねて床に寝転ぶ僕を皆が宥めて、とにかく仕事はきちんとこなす。

今頃遠く離れた北海道では、RAVEさんのツアーファイナルが始まった頃やった。

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