【氷と炎】⑬数原龍友 (ページ9)

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皆に頑張れと言われたから、変に意識してまう自分。

仕事が終わってAに連絡取る時、もしかしたら何かええことあるかも？なんてこんな時なのに頭の中お花畑。

あるわけないねんけど、期待してまうオトコノコやねん。

自分自身に言い訳をしながらLINEを送れば、すぐに返事が返ってきた。

とりあえず、指定された通り今Aが極秘チェックインしとるホテルに向かって

誰にも見られてない事を何度も確認しながらホテルに入る……けど

もう夜やし結構時間も遅いし、ホテル自体にもうあんま活動しとる人が少なくて余計目立っとる感じやわ。

コンシェルジュの皆さんがめっちゃ僕の事見てるやん。

怪しいもんじゃありませんっていう顔をしながら、エレベーターに乗り込んで目的階のボタンを押す。

扉が閉まっていくのを見ながら、職質されへんくてよかったって一息。

まあここで職質なんてあらへんけど、引き止められたら実際そんな感じやんか。

怪しい人やからホテルの人が警戒したって事やしね。

それがなかっただけでもホッとして、けどエレベーターが目的階について扉開いた途端、また別の緊張。

これからホテルの一室でAと2人きり……。

なんか

起こったらええなー……。

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