【氷と炎】⑬数原龍友 (ページ47)

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収録が終わって、22時頃

一応手にはメンバーさんやらスタッフさんへの差し入れ持って

Aに連絡を取りながら教えてもらったスタジオに向かう。

途中でNEOさんからもLINEがきて、僕が今そっちに向かってる事をAから聞いてめちゃめちゃ冷やかすような感じ。

記憶が戻ったわけでもないのに何いちゃついてんのお前ら、やて。

まあそう思うわな。

僕かて思っとるもん。

渋谷から少し歩いた場所にある、ジェネでも利用してるスタジオ。

使い慣れてるし、ジェネ高の収録の時に一緒に仕事した事あるチームRAVEのスタッフさんとかもいてこなれた感じに挨拶を交わした。

「あ、数原さん！」

スタジオ内に向かう廊下を歩いてる時、後ろから声を掛けられて呼び止められた。

「なんか色々大変でしたね」

話しかけてきたのはジェネ高で僕とAを冷やかしとった女の子の1人。

Aと露天風呂で暴露トークをしてた子や。

「まあ仕方ないわなーって割り切っとるよ。

　それに記憶なくなってもこうやって関わってられるしな」

そう言って"僕は大丈夫やで"って言う意味で伝えたつもりやってんけどこの人露天風呂ん時から下ネタ全開やったわ、そういえば。

油断してたら"欲求不満になりませんか？"やて。

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