【氷と炎】⑬数原龍友 (ページ41)

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これはいつか、うっかり押し倒してしまうかもしれへん。

そんな自分に自信があるわ。

ホテルから自宅に向かう途中のタクシーで、記憶の戻らないAに手を出してしまいそうな自分がいる事に気が付いて

そしてそれを止められる自分もいないという自覚。

でもさっきほっぺにチューした時怒ってへんかったし、それはそれでアリ？かも？

朝からおめでたい頭を引き連れて、家に帰りシャワーを浴びて仕事に向かう。

あんま寝てへんけど、僕的にAを充電できたからやたらとゴキゲン。

「龍友くんさ、もっすごいテンション高くない？」

休憩中に隣に座っとる亜嵐くんに言われる程、下ネタ抜群のキレとか全員に絡んでいくアグレッシブさで今日の僕は仕事したー！！って感じがする。

「で、いつあいつに会いに行く事になったの？」

皆が触れたいやろう話題に触れてきたのは玲於。

一気に空気が変わったような、そんな感じで……そのままあいつに面会に行くことについての話題になる。

ぶっちゃけ玲於はあいつに会いに行くのは反対らしい。

関わらうだけ無駄や、と。

「もう関わらない方がいいと思うし

　龍友くんの元カノが関係してるならそっち攻めればいいと思う」

それも一つの考えで、確かになって思うところもある。

否定はせんけど、それでも僕は元カレに会っておきたい。

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