【氷と炎】⑬数原龍友 (ページ39)

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1人でリア充爆発させながら眠りについて。

次の日の朝目覚めたら大の字で寝てる僕を間近で見つめとるAの視線にぶつかった。

｢おはようございます｣

｢おはよ、てかそない見んといて｣

寝顔見られるとかめっちゃ恥ずいやん。

アホヅラしてたと思うし、僕。

｢いや、なんか寝顔幼いなぁと思って｣

｢よく言われんねん。

地味に気にしとるから言わんといて｣

｢えー、可愛いのに｣

ケラケラ笑うAに可愛いなんて言われて、ちょっとブスくれる。フリ。

ホンマに不貞たわけちゃうけど、かっこええ男でおりたいのは本音、好きな子の前ではね。

｢怒ったの？｣

｢怒ってへんよ｣

言葉とは裏腹にわざと素っ気ない口調で言えば、”怒らないで”なんて焦ったように僕の胸のとこに乗ってくる。

こんなくすぐったくなるような距離感にやっぱりドキドキしてまう僕は、不貞たフリなんて当然続くはずもなくて。

｢おはようのチューしてくれたら、機嫌直るで｣

｢ダメ｣

やっぱダメか。

でも。

ちゅっ。て

お気上がった反動使って、Aのおでこにキスをした。

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