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人間の精神が崩壊するきっかけなんて僕にはわからんけど
壊れて自分の好きな人に危害を加えようとするなんて、僕は絶対にしたくない。
壊れてもうたらそういう判断もできひんのやろうけど、せやったらそうなりそうな自分に気づいた時に自分を食い止める。
Aとは簡単に会えないような場所に行って
この世界もやめて、誰も僕を知らない所で静かに生きてくわ。
頭の中で色んな事を考えながら大人たちの話を聞いてると、ポケットの中のスマホが振動する。
誰やろ。
テーブルの下でこっそりスマホを取り出して画面を見ればLINEの通知の所にAの名前が表示されとった。
え、なんやろ。
なんで僕に連絡くるんやろ。
ドキドキするけどなんかちょっと"なにかあった？"って不安にもなる。
急いで本文開けば、昨日僕が部屋に乗り込んであいつをとっ捕まえた事に対するお礼が書かれとった。
それと無事にホテルに入った事、明後日から北海道に飛ぶという事。
その前に、迷惑じゃなければ会えませんか？っていう言葉が入っていた。
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作者名：Rui
| 作成日時：2021年1月5日 23時
