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ポケットの中からスマホを出して一緒に見よかっていう名目で
隣に座る。
まあ確信犯やけども。
もともとそないカメラ使うタイプでもないし写真自体少ないから、おそらくカメラロールの中で一番最初に出てくる写真はAの写真やろうって油断しとった。
僕がスマホの画面をAに向けながら操作しとるからAも僕の手元を覗いてきてて、写真を表示。
一番上にあるヤツからタップして表示させればやっぱりAとのツーショット。
僕が後ろから抱えこんでるやつ。
「カワイイやろ？」
なんて本人に言うのもあれやけど、カワイイもんはカワイイ。
で、他になんか撮ったっけ？なんて記憶があやふやでスクロールしたら、見られたらあかんやつ出てきてもうた。
「……」
「……」
2人で無言や。
「ちゃうねん。
怒らんといて？な？」
「……」
あかん、これ怒っとるわ。
無言のまま固まっとるし、まあそりゃ怒るわなっていう写真やし。
「ほんまにごめん。
でもかわいかってんもん。誰にも見せてへんで？」
画面の中に、やらしい感じで寝てるAの姿。
どうしても写真に撮りたくて、うっかり内緒で撮ったやつ。
色気バリバリで、まあ……わかるわな、どういう状況やったか。
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作者名：Rui
| 作成日時：2021年1月5日 23時
