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逆にAからしたら、そういう距離の僕らがどうやって付き合う事になったのか気になるらしい。
「最初はバラエティでの共演がきっかけで……」
実際に会った時から飲み会に流れて、連絡先の交換から食事に行って
ほんで僕が亜嵐くんにヤキモチ妬いて、強引に付き合ってくれって迫った事まで説明した。
そこからどんな付き合いをしてたかとか
意外とAが甘ったれやったって事も僕は知っとるって事を話せば否定するものの、耳が少し赤くなってるのがカワイイ。
そういう話をしてる中で、Aが酒をテーブルに置いて一呼吸入れた。
「自分でこんな事言うのもあれなんですけど」
そう言って僕を見たAはほんの少し困ったような顔をして口を開く。
「自分を覚えてない彼女って
どうなんでしょう……」
「……あー……」
返事に詰まる。
Aが今言ったこの言葉は一つの疑問なのか
僕に対して暗に距離を取れと言ってるのか
迷惑やと遠まわしに言われとるのか、判断に困る言葉やったから。
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作者名：Rui
| 作成日時：2021年1月5日 23時
