【氷と炎】⑨数原龍友 (ページ9)

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「……あー……なんで、やろなぁ」

思わずにやけるのを必死に我慢して、もっとなんか言わせたろってそんな考えが働くから

今しかないって色々聞いたるわ。

「どこが一番気持ちええの？」

「どこ……かなぁ。

　でも、オク……まで龍友がくると、頭の中真っ白になる。

　いっぱい気持ちよくて、もっとシテ欲しいって思って

　それでもっともっとオクまでキテ欲しいって……欲張りな事考えちゃう」

ふわふわしたような口調で凄いこと言ってるって多分自覚ないやろなぁ。

これ明日覚えてんのかいな。

覚えてなくてもいいか。

またこうやってえっちの後に聞いたろ。

でももう一つ。

「僕ともっとしたい？」

そう聞いたら、ゆったりと頷くAは目を細めて僕を見る。

「うん、もっとしたい。

　龍友とずっと

　くっついてたい」

そう言いながら僕にすり寄ってきてコロコロ喉を鳴らす猫みたいに甘えてきた。

でももう半分意識は夢の中で、もう一回……っていう願望はさすがに叶いそうにない。

「大好きやで、A」

「……私の方が

　もっと、スキ……」

そう言って、完全に夢の中に落ちていった。

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