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◇
「やば、あかん！A」
吐き出した後に襲ってくる心地いい倦怠感に包まれながら、キスしたくてAの唇を狙ったら
腕の中でAがゆっくり堕ちてく所。
ふわりと意識を手放していくのが見てとれて、この後もまだイチャイチャしたかった僕としてはそれを引き留めたい所。
「ごめん、激しくしすぎた。
A、Aちゃーん……」
頭を撫でて、瞼にキスして
なんとか引き留めた意識やけど、ぜんぜんあかん……体も意識も心も
多分全部融けとるわ。
「ほんまにイッた事ないとか
嘘やろ？こんなに敏感で、今までなんやったん？」
ぐったりして、全身で息しながら虚ろな視線は天井をぼんやり見つめとる。
こうまでなる癖に、気持ちいい感覚が今までわからんかったとか
どんだけ下手な男達やったん？
てかそれだけAが元カレ達を好きじゃ無かったって事やんな。
いったんベッドから降りてキッチンへ。
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出して、まだベッドルームに戻った。
一口水を口に含んで
口移しでAに。
何度かそうして水を飲ませてやると、ようやく意識がはっきりしてきたみたいやった。
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作者名：Rui
| 作成日時：2021年1月4日 22時
