【氷と炎】⑨数原龍友 (ページ46)

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「龍友くんって、今年厄年だっけ？」

隼がなにか慰めようとしてくれとんのやけど、なんも言葉が出てこんかったらしい。

だからって厄年って……。

「わからんもー……マジで登坂くんといい雰囲気なってたら僕どーしたらええねん」

「いやいやいや、さすがにそれはないでしょ。

　はっきり別れてるわけじゃないし、ましてやあのAさんがそうそう男の人に心開くようには見えないし」

亜嵐くんの言う事はなんとなく僕もわかるんやけど

あの人意外と天然っぽいっていうか、よくわからん所でデレたり素直だったりするから

そういうつもりなくても男を堕としてきそうっていうか。

「で、Aさんから連絡あったの？」

続けて聞いたきた亜嵐くんに促されてLINE確認するけど、まさかの未読。

「なんやこれ、ブロックされてんのかい」

画面見てマジで凹む。

だってこの時間だし、ライブはとっくに終わってるし……

まさか未読やなんて思ってもみぃひんやんか。

で、変わりにヒロさんから電話くれのLINE。

あい……今かけます。

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