【氷と炎】⑨数原龍友 (ページ34)

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Aの微妙な空気を感じ取ったRAVEさんがお開きにしようかって。

まあRAVEさん達はライブ終わりだし疲れてるのは当然。

お開きに賛成って事で揃って席を立った。

「A、僕んとこのホテルくる？」

「んーん。行かない」

めっちゃ笑顔で拒否。

そのままあっさりNEOさん達の中へ。

ここで初めて自分が踏んだらあかん地雷を踏んだことを認識。

でもどこに地雷があったかまではわからへん。

わちゃわちゃとお会計してRAVEさん達を先に見送った後、皆につっこまれた。

「あれ？今日は一緒に居なくていいの？」

って。

亜嵐くんの何気ないその質問が今は痛い。

「今日はイチャイチャするのかと思ってた」

涼太が一緒に居ない事を不思議そうに言うけれど、すぐに何か勘づいた。

「さっきAさんにしつこくして嫌われたんやろ」

「ちゃうわ！嫌われてへん！」

と、思いたい……。けど

ポケットの中で振動したスマホ。

NEOさんからのLINEで、今タクシーに乗ったばかりなのに僕にLINEをくれたって事は

間違いなくAの事。

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